◎富山グルメに長蛇の列　高岡コロッケ、氷見カレーなど　岐阜県郡上市で「食の祭典」

　岐阜県郡上市で２６日、２日間の日程で開幕した「食の祭典ｉｎぎふ郡上」に、「高岡コロッケ」や「氷見カレー」など富山県西部のご当地グルメが登場し、来場者の人気を集めた。東海北陸自動車道の全線開通１周年を記念した催しに参加したもので、県境を越えた沿線自治体の交流に一役買った。
　郡上市大和庁舎前で開かれた「食の祭典」には、東海北陸自動車道の沿線各市から６２団体が出店。高岡大仏コロッケ（高岡市）をはじめ、氷見カレー（氷見市）、白えびせんべい（南砺市）、ます寿司（射水市）、たまごなめらかプリン（小矢部市）のほか、石川県の金沢おでん（金沢市）が店を構えた。
　直径１４センチの「高岡大仏コロッケ」を扱うブースでは、揚げる速度が追いつかないほど多くの来場者が列をつくり、用意した８００個を完売した。販売を担当した竹森憲昭さん（３１）＝富山市婦中町田島＝は「予想以上の売り上げで、高岡コロッケを郡上でＰＲできてよかった」と話した。
　氷見カレー学会は、すり身揚げをライスの上に載せた「ととぼちカレー」を２００食分用意し、来場者が氷見産の煮干しを使って仕上げた「氷見カレー」を味わった。同学会は奥美濃カレー協同組合（郡上市）との交流があり、土居博代表（５２）は「今後も食を通じた交流を図り、地域おこしで連携していきたい」と話した。
　来場者からは、富山県西部の生んだ趣向を凝らしたご当地グルメの数々に感心する声が聞かれた。高岡大仏コロッケを味わった郡上市八幡町の公務員武藤隆晴さん（５５）は「高岡大仏の名のように大きく、食べ応えがあった。ぜひ高岡にも訪れたい」と話した。

●来月高岡市にお目見え
　高岡コロッケや氷見カレーは、高岡市の中心商店街で１０月３、４日に開かれる「高岡Ｂ級グルメ博２００９」（高岡市、金沢市、富山新聞社などでつくる開催委員会主催）にお目見えする。

ニュースバックナンバー 過去の記事へ 次の記事へ