高岡コロッケ〜夢は揚げたて! 富山新聞

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【2006/06/07付】富山新聞掲載

◎「消費量全国一の県」、コロッケを高岡名物に 本社、市、会議所などで実行委員会 コンテストやコロッケまつり開催、味がある活性化策売り込め 

 高岡市の活性化に向けてコロッケで町おこしを図ろうと、富山新聞社は、同市、高岡商工会議所などと連携し、「コロッケの町づくり事業」を展開する。富山県内での一人あたり消費量が全国一であることを受け、高岡の名物に育てようというもので、同会議所創立百十周年記念事業の一環として企画した。
 市の若手職員が進める「コロッケ消費量向上委員会」の活動も後押しし、コンテストや全国コロッケまつり(仮称)などの開催を予定している。地域の各種団体に参加を呼びかけ、今月内にも実行委員会を組織し、高岡の新たな活性化策を探る。
 富山県民一人当たりのコロッケ消費量は二〇〇一年に日本一となり、以降も上位を維持している。高岡コロッケ消費量向上委員会は、消費が増えた経緯を分析、市内販売店の紹介などを続けてきた。同委員会の情報発信に触発され、市民グループが屋外ライブ開催に併せて特製コロッケを販売しているほか、今年三月に開業した道の駅「万葉の里高岡」は、土産物用にコロッケ二十種を商品化した。
 実行委は、活動の輪を広げるための新事業を検討する。地元の農産物や魚介類を使ったオリジナルコロッケのコンテストや料理大会、全国のご当地コロッケを集めたコロッケまつり、販売店マップの作成などを計画している。野菜を使ったコロッケを子どもの健康に役立てる試みも考える。
 高岡市の橘慶一郎市長は「若手職員の発案から始まった町おこしツールのひとつであり、高岡の元気づくりの起爆剤となればうれしい」、高岡商工会議所の南義弘会頭も「栄養価が高く時代を超えて愛される食べ物。高岡から、新たな切り口で発信を続けてはどうか」と話している。

イベントに合わせコロッケを販売する市民グループ「ホームタウン実行委員会」=昨年4月、高岡市末広町
ホウレンソウ、シロエビなどの地場産素材を使った20種の「高岡コロッケ」=高岡市の道の駅「万葉の里高岡」