エピソード

高岡コロッケ五輪

 日本でコロッケが普及したのは明治、大正時代のこと。以来、長年にわたって庶民の味として親しまれてきたコロッケが、二十一世紀の高岡で新たな一歩を踏み出した。市内の日本料理、中国料理、イタリアン、フレンチ、インド料理の五店がコロッケ作りに挑戦した。名付けて「高岡コロッケ五輪」。伝統の調理法を駆使した国際色豊かな新作コロッケを紹介しよう。


日本料理

【競技種目】
百合根のおもしろコロッケ
【所  属】
茶寮柿里(末広町)
【選  手】
竹内 秀訪さん
【主な材料】
百合根、抹茶、鶏のひき肉、エビ、黒豆、梅肉

 コロッケを懐石料理風にアレンジした一品です。ジャガイモの代わりに百合根を使い、上品でさっぱりとした風味に仕上げました。一口で食べられる大きさで、鶏のひき肉、エビ、黒豆、抹茶の四種類があります。梅肉、ユズコショウのたれでいただきます。

中国料理

【競技種目】
もっチリソースコロッケ
【所  属】
錦州(新横町)
【選  手】
中川 昌一さん
【主な材料】
ジャガイモ、サトイモ、かたくり粉、白玉粉、シバエビ、ネギ、ニンニク、ショウガ、チリソース、(豆板醤、トマトケチャップ、鶏ガラスープ、油、砂糖、酢、塩、酒、うま味調味料)

 中国料理の定番であるチリソースを加えた一品です。もちのような食管を出すため、サトイモと白玉粉を使いました。サトイモの柔らかく甘い味とチリソースの辛みがうまく溶け合います。ジャガイモだけを使ったコロッケとは違う独特の風味を楽しんでください。

フレンチ

【競技種目】
タラバガニのクリームコロッケ
【所  属】
ホテルニューオータニ高岡 Cafe&Dining「COO」
【選  手】
森永 行彦さん
【主な材料】
タラバガニ(むき身)、ズワイガニ(フレーク)、マッシュルーム、タマネギ、ゆで卵、ペシャメルソース、卵黄、パセリ、白ワイン、塩、白コショウ、パプリカ、生クリーム、アメリカンソース、ブランデー、粉マスタード

 タラバガニをぜいたくに使いました。カニのうまみとクリームのまろやかさが調和した味は、コロッケの王道だと思います。クリームの仕上がりが柔らかすぎると感じた場合は、パン粉を加えて混ぜれば、うまく仕上がると思います。

イタリアン

【競技種目】
イタリア風ライスコロッケ
【所  属】
キャセノール(大野)
【選  手】
嶋尾 雅彦さん
【主な材料】
米、ベーコン、玉ねぎ、グリュイエルチーズ、ボルチーニ茸、ゴルゴンゾーラチーズ

 ジャガイモの代わりにリゾットを詰めました。米、自家製ベーコンをベースに、パスタやフォンデュで使うチーズを加えています。濃厚な香りがするボルチーニ茸、口当たりの良いゴルゴンゾーラチーズが入った二種類を考案しました。

インド料理

【競技種目】
インド風カボチャコロッケ
【所  属】
デリー(あわら町)
【選  手】
シェーク・ハビブさん
【主な材料】
カボチャ、ジャガイモ、クミンパウダー、ガラムマサラ、コリアンダー、レッドペッパー、ブラックペッパー、塩、うま味調味料

 インド料理独特の香りを残しながら、日本人向けに食べやすく作りました。カボチャとジャガイモを煮た後、インド生まれの調味料であるクミンパウダー、ガラムマサラ、コリアンダーなどを加えてすりつぶしました。

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