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コロッケによる地域活性化に取り組む高岡市、茨城県龍ケ崎市、静岡県三島市の三市長は十三日、東京・平河町の日本都市センターで懇談し、三市による「三コロ会」を結成することで合意した。毎年一回ずつ三市長が相互に訪問して地元自慢のコロッケを披露するほか、食育、農業などでも意見交換していくことを確認した。
全国市長会の会合に併せ、高岡市の橘慶一郎市長、龍ケ崎市の串田武久市長、三島市の小池政臣市長が初めて顔をそろえた。
来年の高岡開町四百年記念事業で串田、小池両市長が高岡市を訪問するほか、龍ケ崎市のイベント「RYUとぴあ」、三島市の「国民文化祭しずおか2009」に橘市長が出席するとした。それぞれ特徴的なコロッケを持ち寄って出店し、観光PRなども行う。
「コロッケのまち」づくりを行政に生かす取り組みについても、意見が交わされた。高岡市が来春までに推進基本計画を策定する予定の食育については、龍ケ崎市が今月初めに国民文化祭「食の祭典」を開き、三島市が食育先進都市を目指すなど力を入れており、橘市長は「コロッケを縁に連携を深め、食育についても学ばせていただきたい」と話した。
小池市長は「三島市は四月にコロッケの会が発足したばかり。高岡、龍ケ崎の取り組みを参考にしたい」、串田市長は「コロッケを通じて食や農業などの行政課題についても知恵を出し合いたい」と語り、「三コロ会」として行政の連携を深める考えを示した。
「三コロ会」の結成をめぐっては、龍ケ崎市で今月三日に開かれた国民文化祭「食の祭典」で、富山新聞社などがつくる高岡コロッケ実行委員会の高岡コロッケが最高賞のグランプリを獲得したほか、橘市長が十月三十日に三島市を訪問して小池市長とコロッケによるまちおこしで懇談するなど、機運が高まっていた。