本サイトは「富山新聞」掲載の記事を参考にしています。
コロッケを生かしたまちづくりを目指す「高岡コロッケ」の取り組みを視察するため二十二日、能登町の観光協会などの一行が高岡市を訪れ、市内の関連店でコロッケを試食しながら、まちづくりのヒントを探った。会員からは「能登町でも食をテーマにしたまちづくりを考えたい」といった感想が聞かれ、味なまちづくりに大いに刺激を受けた様子だった。
能登町では「観光地魅力策定委員会」を組織し、食をテーマにしたまちおこしを模索しており、コロッケをまちづくりに生かす取り組みが富山・北國新聞に掲載されていることなどをきっかけに視察を計画した。
高岡コロッケ実行委員会の事務局がある富山新聞社高岡支社を訪れた一行は、同委員会の担当委員から、取り組みについての説明を聴いた。ホテルニューオータニ高岡内のレストラン「カフェ&ダイニング COO(クー)」では、二年前から販売されている「サーロインコロッケ」「白海老コロッケ」「ズワイガニと甘海老のクリームコロッケ」を味わった。
本間侑同町観光協会長は「ズワイガニのコロッケは歯触りが良かった。コロッケを出す店があるのは(まちづくりの)戦略として良いことだと思う」と評価した。飲食業を営み、能登町産のタコをコロッケに生かしている同協会の山本一朗理事長は「伝統文化や名所とともに、食文化を発信するのも大切。能登町でも地元の四季折々の食をテーマにまちづくりをしたい」と話した。
一行はこのほか、しょう油製造販売の山元醸造で「越中高岡コロッケソース」の製造過程を見学し、道の駅「万葉の里高岡」では、約二十種類あるコロッケの多彩な品ぞろえに、一様に感心した表情を見せた。